耳垢掃除

耳垢(みみあか)の正体をご存じでしょうか?

耳垢は、はがれ落ちた外耳道の上皮などが汗(耳垢腺からの分泌物)などの水分と混ざり合った物です。

耳垢は「垢」と呼ばれ、不潔で不要な物のように思われがちです。

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しかし、耳垢には、免疫グロブリンAなどが含まれ、細菌の増殖を抑え、殺菌作用および虫よけ作用があると言われています。その意味においては、耳垢は、耳の中を守っていると言えるのです。

耳垢を綿棒や耳かき等で、毎日掃除をする方も多いでしょうが、これは医学的に正しい行為とはいえない事が明確になってきました。

耳鼻科のサイトなどを閲覧すると、耳垢を掃除する頻度は、せいぜい1ヶ月に1回程度で十分とされています。

耳垢は、1~2ヶ月かけて耳の外へと自然と押し出され、その押し出された耳垢を掃除すれば良いとなります。

綿棒や耳かきを入れる深さは、耳の入り口から1センチ程度で良いそうです。

清潔感を重んじる多くの方は、綿棒や耳かきで耳の奥までグリグリやってしまいがちですが、これは耳の内部を傷付け、傷口から細菌が入るという事態も否定できないとのこと。

耳垢掃除は、頻度1ヶ月に1回程度、耳の入り口から1センチが、耳鼻科専門医の一致した見解のようです。